クォーターバック投資信託徹底解説!リスクとリターンデータから他の投資ファンドとの比較まで
はじめに
クォーターバック投資信託は、先進国株インデックス型(除く日本)(ノーヘッジ)に分類される投資信託です。この記事では、クォーターバック投資信託のリスク・リターンデータや米国株式シグナルチェンジ戦略ファンド(為替ヘッジあり)の基本情報、運用結果について詳しく解説します。また、投資信託の買い方・売り方、クォーターバック投資信託の戦略や特徴、他のファンドとの比較についても触れます。
クォーターバック投資信託のリスク・リターンデータ
まずは、クォーターバック投資信託のリスク・リターンデータを見ていきましょう。
期間別のリターン
期間別のリターンは、1年間で-1.52%、3年間で+32.82%、5年間と10年間はデータがなく設定来で+39.13%となっています。これを年率化すると、1年間で-1.52%、3年間で+9.92%、5年間と10年間はデータがなく設定来で+8.80%となります。
3年間や設定来ではプラスのリターンを達成していますが、1年間ではマイナス。投資信託の運用成績は期間によって大きく変わることがあるため、投資判断をする際は複数の期間を比較検討することが重要です。
リスク・シャープレシオ
リスク(年率)は、1年間で24.15%、3年間で21.11%、5年間と10年間はデータがなく、設定来で23.53%となっています。これに対して、シャープレシオ(年率)は、1年間で0.14、3年間で0.55、5年間と10年間はデータがなく、設定来で0.48となっています。
R&I定量投信レーティングによると、クォーターバック投資信託はシャープレシオの相対評価で5段階評価の最高位である「5」と評価されています。これは、リターンに対するリスクが比較的低いことを意味しています。
米国株式シグナルチェンジ戦略ファンド(為替ヘッジあり)の基本情報
次に、米国株式シグナルチェンジ戦略ファンド(為替ヘッジあり)の基本情報について解説します。
手数料・運用会社・初心者おすすめ度
投資信託の購入にかかる手数料は1.76%であり、純資産額は95.25億円です。運用会社は三菱UFJアセットであり、初心者おすすめ度は0.875点/5点と評価されています。これは、初心者には理解しにくい投資戦略が採用されていることや、リスクが高いことなどが理由です。
基準価額は9,621円であり、騰落率は-1.24%です。利回りは-16.33%であり、つみたてNISAでの購入はできません。様々な手数料がかかりますが、購入時手数料3.3%、信託報酬1.76%、信託財産留保額0.0%、解約手数料0.0%です。
クォーターバック投資信託の運用結果
クォーターバック投資信託を20年間投資する場合の運用結果について見ていきましょう。
20年間の運用結果
2023年11月8日時点の基準価額9,621円で毎月30,000円を20年間投資すると、20年後の最終運用結果は2,122,275円になります。ただし、信託報酬1.76%が最大566,986円となるため、手元のお金は1,555,289円に減る可能性があります。
この例では、信託報酬が大きく影響します。インデックスファンドなど低コスト商品を選ぶことで、信託報酬の影響を抑えることが可能です。
クォーターバック投資信託の投資戦略・特徴
クォーターバック投資信託は、レバレッジ型ファンドの問題を解決するために開発された投資戦略を採用しています。
レバレッジを活用した運用
クォーターバック投資信託は、下落局面ではレバレッジを小さくし、上昇局面ではフル活用することで、理想的な運用を目指しています。投資対象は米国株式および米国の株価指数先物取引であり、S&P500配当貴族指数に連動した成果を目指しています。
運用の特徴は、株式比率を相場状況に応じて変更することで、大きな値上がりと価格変動リスクの低減を実現します。しかし、相場状況に合わせて組入比率を変更することが難しい場合もあり、予期せぬタイミングで大きな損失を生むこともあります。
他のファンドとの比較
クォーターバック投資信託と他のファンドを比較してみましょう。
パフォーマンスの比較
クォーターバック投資信託は、米国シグナルチェンジ戦略ファンドであり、下位10%の水準に位置しており、他にも優れたファンドが存在することがわかります。直近の3年間では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や米国成長株投信に比べてパフォーマンスが劣っており、最大下落率は15.11%です。
投資のメリットが高いコストに見合わない場合、他の低コスト商品を選択することが賢明です。また、評判もあまり良くなく、NISAとiDeCoには対応していません。
まとめ
クォーターバック投資信託は、レバレッジを活用した運用方法を採用しているものの、過去のパフォーマンスやリスク評価から他のファンドと比較して劣る面があります。投資信託の選択にあたっては、自身のリスク許容度や目的に合った商品を選択し、複数の期間やファンドを比較検討して判断することが重要です。クォーターバック投資信託の特徴や他のファンドとの比較を考慮し、適切な投資判断を行いましょう。