投資信託やFX・株の全てや副業で稼ぐ

攻めの投資!? レバレッジ活用のクォーターバック投資信託に潜む魅力と危険性

  
finance
\ この記事を共有 /
攻めの投資!? レバレッジ活用のクォーターバック投資信託に潜む魅力と危険...

はじめに

投資信託は長期的な資産形成に適した金融商品として知られています。しかし、様々な種類の投資信託が存在する中で、自分に合ったファンドを選ぶのは決して簡単ではありません。本日は、クォーターバック投資信託という個性的なファンドについて、その特徴や魅力、留意点などを詳しく解説していきます。

クォーターバック投資信託とは

sports

クォーターバック投資信託は、市場の変動に柔軟に対応する投資戦略を持つファンドです。その名の通り、米国のアメリカンフットボールにおけるクォーターバックのように、プレーの展開に合わせて臨機応変に戦術を変更するのが特徴です。

投資対象と目標

このファンドの主な投資対象は、米国株式と株価指数先物です。特にS&P500配当貴族指数に連動した投資成果を目指しています。配当貴族指数とは、25年以上連続して配当を継続している優良企業で構成された指数のことで、安定的な収益が期待できます。

クォーターバック投資信託は、この配当貴族指数をベンチマークとしながらも、市場環境に応じて柔軟な運用を行うことで、よりリターンの高い投資を目指します。

レバレッジの活用

クォーターバック投資信託の大きな特徴は、レバレッジ(デリバティブ取引)を活用することです。上昇局面では株式の組入れ比率を200%まで引き上げることで、高いリターンを狙います。一方、下落局面では株式の組入れ比率を0%まで引き下げ、損失を最小限に抑えます。

このようにレバレッジを使うことで、単にインデックスに連動するだけでは得られない高いパフォーマンスを実現する可能性があります。ただし、レバレッジによるリスクも高まるため、慎重な判断が求められます。

運用コストと手数料

一方でクォーターバック投資信託には、比較的高い運用コストと手数料がかかるというデメリットもあります。例えば、購入時手数料が3.3%、実質的な年間コストが1.81%と高水準にあります。このため、長期保有を前提とした投資が求められます。

また、ファンドの純資産額が平均より小さいため、運用の柔軟性に欠ける可能性があり、初心者には向いていないという指摘もあります。

パフォーマンスと評価

investing

クォーターバック投資信託のパフォーマンスはどうなのでしょうか。直近1年間の利回りは+2.87%、3年平均利回りは7%台と決して悪くはありません。しかし同カテゴリーの他ファンドと比べると、必ずしも優れた成績とは言えません。

市場予測の難しさ

クォーターバック投資信託の運用戦略の鍵は、相場の変動を事前に察知し、適切なタイミングでレバレッジを調整することにあります。しかし実際には、相場の変動を完璧に予測するのは極めて難しいとされています。

予期せぬ市場の変化により、組入れ比率の調整が後手に回ってしまえば、大きな損失を被る可能性があります。過去にもそうした事例があり、インデックスファンドと比較して劣るパフォーマンスに終わったこともあります。

地域発イノベーションへの貢献

一方で、クォーターバック投資信託には、地域発のイノベーション創出への貢献が期待されているという側面もあります。このファンドは、QBキャピタルという投資ファンドと関連しているためです。

QBキャピタルは、大学発のリアルテック系スタートアップへの投資と支援を行い、地方での優れた技術の事業化を後押ししています。クォーターバック投資信託からの収益の一部が、こうした活動に還元されることが期待されているのです。

まとめ

クォーターバック投資信託は、レバレッジを活用しながら市場の変動に柔軟に対応する、個性的な投資戦略を持つファンドです。高いリターンが期待できる一方で、リスクや運用コストが高いというデメリットもあります。

投資を検討する際は、自身のリスク許容度やコスト意識、さらには地域発イノベーション支援への賛同など、様々な観点から総合的に判断する必要があるでしょう。クォーターバック投資信託は、新しい発想に基づく投資商品として、関心を持つ投資家も多いはずです。

Copyright©投資マニア860web,2024All Rights Reserved.